【製作】雛聖
【頭師】市川伯英
【規格】三五親王、芥子官女
【仕様】藁胴
【装飾】ライトグレー木目段、金彩屏風、コードレス燭台、紅白梅、ブラウン塗6点道具
【寸法】幅70×奥行57×高さ62(cm)
※手作り品につき仕様が変更になる場合がございます。予めご了承くださいませ。

『静岡の伝統技術 ×伝統産業 ×伝統工芸』
～駿河和染～
静岡市には「麻機」「服織」など布に関した地名が多く残っています。
今川時代に発達したといわれる静岡の織物・染色業ですが、明治になり機械染色の出現など近代化の波の中で、紺屋の仕事も減少しました。
しかし大正後期に人間国宝・芹沢?介氏が、染色技術と芸術性の発掘に努力し、その成果が実り新たな静岡における和染興隆の端著となりました。
そして現在――駿河和染は静岡の誇る伝統技術として受け継がれ、さらなる発展の為に日々研鑽されております。

～本山茶染～
言わずと知れたお茶産地、静岡。
さまざまな理由で食用品として流通しなかった茶葉を無駄にすることなく使う。環境に配慮したサステナブルな技法です。
天然染料による染色は、どの工程ひとつとっても決して手抜きが許されない繊細な作業の積み重ねです。
より丈夫に、より鮮やかに。全行程を手作業で丁寧に染め上げてようやく完成する生地からは、科学染料では引き出せない風合いを感じます。

～駿河雛～
静岡市は全国でも有数の雛人形・雛具の産地として知られています。
駿河雛人形は、昭和6年頃に志太地方(現在の焼津・藤枝方面)で煉天神(ねりてんじん)が作られたのが始めといわれています。
大正から昭和にかけて雛具の発展と共に静岡市を中心に目覚ましい発展を遂げ、現在の産地形成に至っています。

飾り段を、近年の主流である収納式ではなく、あえて組み立て式にすることで、コンパクトに収納できます。